合同会社AMSTWは
「足の保健のための靴」のみを
製品化・販売しています。
合同会社AMSTW(福祉の靴技術社)は、解剖学的・医学的な靴技術に基づく「保健と福祉と医療の観点に特化した靴」を製品化・販売するために、2008年に設立されました。
福岡県立大学のプロジェクトから生まれました
福岡県立大学附属研究所生涯福祉研究センターは、2004年からNPO法人靴総合技術研究所の協力を得て「福祉用具としての靴」に着目し、2007年には全学部横断の「足と靴」の問題性と福祉拡充に関する総合的研究プロジェクトを立ち上げました。そして、2016年までの10年間にわたって、日本人の「足と靴」の問題性の解明から足部・脚部の疾患・障碍への対処に至るまでの「足、歩行、履物」に着目した総合的な福祉拡充のための活動を行いました。
プロジェクトでは、「足と靴の相談室」の開設による地域住民対象のカウンセリング(2019年まで継続)から、「足の健康講座」「足と靴の相談技術者養成講座」等のリカレント教育の取り組みまで、多様な教育、啓発活動で大きな成果をあげるとともに、他方で、県内企業の協力を得て「日本人の足の問題性に対処できる靴」の製品化を実現し、そして、何よりも、その機能性の検証を行うことができました。
- 「種々の靴の着用が足部骨格の偏倚などを有する中高齢者の歩容に及ぼす影響」
福岡県立大学人間社会学部紀要第19巻第2号所収。
こうして、研究プロジェクトによって開発・検証された「解剖学的医学的靴技術に基づく靴」として、アイデア商品の域を出ない「健康靴」とは次元の異なる「日本人のための足の保健靴」を生産することが可能になりました。
その成果を引き継ぐために、プロジェクトに関わった関係者による「合同会社」として、AMSTW(福祉の靴技術社)が設立されました。AMSTWとは、「福祉のための解剖学的・医学的靴技術(anatomical and medical shoe technique for welfare)」です。
当社が提供する靴は、「足の保健靴」と「カスタマイズ専用靴」の二つの領域に分かれています。
足の保健靴とは
「歩くための道具」としての靴の本来の機能性に加えて、現代日本人の足の特性を考慮した靴です。
自覚の有無に関わらず、ほとんどの人たちが足と歩行に問題を抱えている現代日本の状況を踏まえ、歩行改善を促す構造と日本人の標準的な足の骨格に対応したフットベッドを備えています。
カスタマイズ専用靴とは
足の変形や痛みを伴う一人一人の足の状態に応じてカスタマイズするための靴です。
加工技術者がカスタマイズするための素材として、技術者の指示に応じたサイズ、容量、仕様で個別に技術者に供給する靴ですので、そのまま既製靴として履くことはできません。
NPO法人靴総合技術研究所の会員技術者からの注文に応じて提供します。