栃木レザーの保健靴

「栃木レザー」とは、栃木レザー株式会社製の革のことで、この革のみを使用した製品にこのタグが与えられます。
なお「足の保健靴」に使用している革は、「栃木レザー株式会社製オイルバケッタ」です。

栃木レザー株式会社は・・・ 

 創業80年を超える老舗の製革メーカー(皮鞣し業)ですが、他のメーカーとの違いは、植物タンニンによる鞣しにこだわり続けている点です。
 今日の革製造は、世界的に見ても工業化、量産化に伴い、クロムや合成タンニンなどの化学薬品による鞣しが主流になり、植物タンニンのみによる伝統的な鞣しは コストの面からほとんどなくなり、イタリア、ドイツ等でも、ごく一部の高級革の製造のみになっています。
 そのような中で、植物タンニンのみによる、それも伝統的なピット鞣しを頑なに守り続けているのが、栃木レザーです。その生産工程については、同社のホーム・ページに詳しいですが、手間を惜しまない徹底した品質管理により、今や「日本最高品質の革」としてのブランドを確立しています。 

植物タンニンによる伝統的鞣しの革とは・・・

 100%植物タンニン鞣しの革は、その生産工程で有害物質を一切使わないため、多くの革のようにクロムやホルムアルデヒドなどの重金属や発がん性物質の残留の心配がありません。
 さらに、植物タンニンによる伝統的鞣しでは、天然素材である皮を化学物質で工業的に処理する鞣しとは異なって、革本来の堅牢さとしなやかさが保たれ、使い込むほどに風合いが増していきます。
 逆に言えば、工業的に処理された革のような均質性がなく、天然素材としての個体差が個々の製品にも、またそれらの経年変化にも現れ、製品の一つ一つがそれぞれの個性を持っているということです。 

栃木レザーの靴は・・・

 見た目の風合いが、栃木レザー固有の他の革には見られない独特の質感を有し、革にこだわるユーザーにはたまらない魅力となっています。
 しかし、私たちがもっとも強調したいのは、靴としての機能性として重要な、堅牢性、柔軟性が、履くほどに増し、型崩れしないで足に馴染んでいくという、他の革にはない特徴を有しているということです。
 AMSTWでは、その特徴を生かして、踵をホールドする機能が特に必要なメディカルなタイプの靴にも、栃木レザーを部分的に使用しています。 
 AMSTWが使っている栃木レザーは、北米産牛革原皮使用のオイルバケッタです。

栃木レザーのお手入れは・・・

 100%植物タンニン鞣しの革には、石油系のクリーム等は避けましょう。
 19世紀の伝統的なレシピで生産されている、ドイツ・タピール社の天然素材100%の革ケア用品が、最適です。

AFW-98541-T

サイズ:22.5〜28.0
カラー:NT・DBR・GN・NV・RD

現在生産中の「栃木レザーの保健靴」は、「AFW-98541」だけですので、アッパーの革以外の素材は、AFWシリーズの他の製品と同じです。

ネイチャー
ダークブラウン
グリーン
ネイビー
レッド
内ファスナー